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震災後二ヶ月の仙台 丹羽規仁

●5月9日  ●5月10日  ●5月11日
仙台駅仙台~石巻までの電車、仙石線のホームはとても薄暗く、その雰囲気だけで今日一日感じる事がどれほど辛いことかを暗示しているような、そんな感じだった。
仙台を出た電車はしばらくするとバスに乗り換えとなった、ここからは電車が通ることはできない地域、つまり津波の被害を受けた地域だ。

瓦礫バスに乗り換えるとそこはすでに津波に襲われていた、おそらく1メートル程ではあろうか、家の塀などに汚れが残っている。
公共のグランドにはガレキが積まれ、重機のタイヤで土は荒らされている、ここでスポーツを楽しめるのは何時になるのだろうか?
塩釜大人の身長ほどの高さまで津波が襲ってきたようだ、家の庭は津波にさらわれ、やっとガレキの撤去が終わったところのようだ。
玄関を無くした家の屋根にブルーシートがかかり、家の前に止められた水没した車のタイヤを重し代わりに乗せてある家もある。言葉にならない、、、
仙石線本来ならさっきの電車はここを走る、バスは本来駅のあった場所で停車するがその駅は面影すらない。
止まるバス停の度に入れ替わる人、学生の姿もある、髪は茶色く名古屋にもよくいる感じだ。気だるそうにバスに乗ると怪訝な顔で周りをなめるように見ると座席に座った。何人かの学生が乗ってきた。
津波で流されたコンビニしばらくバスに乗っていると地元の人間か他から来ているかがわかる、それは窓の外を見ているかどうかだ。
そして静かな車内は色々なシャッター音が聞こえてくる。学生は不機嫌そうに腕を組むと窓を背にするように瞼を閉じた。
彼等は何を思うのだろう、、、茶髪の学生はバスを降りるときに車内を振り返り睨みつけるようにバスをおりた。
倒壊寸前の家空いていた私の反対側の席に物静かな女子高生が座った、シャッター音が続く車内は学生たちにはどんな風に見えているのだろうか、、、私はカメラが握れない。
悪意は無い大人の行動が、どれだけの子供の心を傷つけているのだろう。
後ろからちいさな声が聞こえてくる
「あれ!」何かを見つけた事をひけらかすようなその声を女子高生はヘッドフォンでかき消すかのように音楽プレーヤーに手を伸ばした。
私は自分のカメラを見つめ、そのシャッターの重みを深く感じた。
石巻市内石巻の市街は所々店が営業してはいるものの、まだシャッターの下りている店がほとんどだ、ガレキはまだ道の横に積まれている状態で、時々鼻に匂いがのこる。
仙台駅に着いた時とのギャップが津波の恐ろしさを感じさせる、道路や家の中のガレキをただ積んである場所がいくつも
石巻の公園石巻から少し海の方まで歩くと高台の公園にでた、そこではコンサートの最中だった。
この鳥居の先から海が見えるのだが、その手前1.5キロ程の陸地は全てが津波で流されている。
公園からの石巻この公園の木はおそらく震災前に、街の景色を街の人が楽しむために最近切られたものだろう。
公園の横には高校があり、笑い声が聞こえてくる、幼稚園のお散歩だろうか園児が公園をグルグル回っている。
子供達の楽しげな様子と、その公園から見えてくる景色はあまりにも不釣り合いだ。
ボランティアの若者たちへボランティアに来た若者達にこの震災の恐ろしさを伝えている人がいた。
「彼等の心に残ったこの体験はきっと未来に活かしてくれると信じている」
そんな気持ちが伝わってくるものだった。
石巻の町何が写っているのかがわからないかも知れないけど、ここには確かに街があった。
津波で流され、剥きだしになった鉄骨は二ヶ月という時間で錆ができている。
現場では自衛隊がガレキを撤去しているようだが、どれほどの時間がかかるのか想像ができない。
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